安く、いつでも、ひとりでも

 ほかの舞台、ショーを観るのも大好きだけど、どれもなかなか通うところまでいかなかった。それがいま劇場に通っているのはどうしてだろう? ステージの内容でなく、ストリップ劇場の通いやすさについて、他の舞台やショーと比べてみた。

1 料金が安い

 たいていのストリップ劇場の入場料金は一般5000円。女性・カップル料金が設けられている劇場がほとんどで、女性なら入場料が3000円程度、劇場で使うポラ代を足しても5000円程度で楽しめる。同じ生の舞台、バレエやオペラ、歌舞伎、宝塚、ミュージカルなど、また、ショーパブなどに比べて破格といえる。

2 予約がいらない

 ほかのたいていの舞台は事前に予約が必要、人気なら何か月も前にチケットが売り切れたり、発売初日でも買えないこともあるのに対し、ストリップは不用。そしてほぼ年中無休。いつでも気軽に行ける。

3 いつ行って帰ってもいい

 多くの劇場では、昼の12時から23時ころまで公演が行われている。入れ替え制ではないので、その間いつ行っていつ帰ってもOK。仕事帰りやすきま時間にお目当ての踊り子さんだけサクッと観て帰ってもいいし、複数演目を用意している踊り子さんも多いので、時間がたっぷりある日には何周観るのも楽しい。途中で外出もできる(劇場によりルールは異なる)。早朝(開演前)料金や夜間料金も設定されている。女性はもともと安いからあまり関係ないけれど。

 私は仕事帰り〜ラストまでいることや、休日には開演から次の予定に間に合う時間までいることが多い。いつか丸一日劇場ですごしてみたい。ちなみにオープンからラストまで劇場にいることは、「プンラス」と呼ぶらしい。

4 ひとりで行ける

 この感覚はそれぞれだと思いますが…。私自身は、たいていの劇場(や、美術館や動物園水族館など)へは余裕でひとりで行けるけど、お酒メインのショーパブの類はさすがにちょっと抵抗がある。ストリップ劇場は、飲酒もできるがあくまでステージを楽しむ場。同行者とワイワイ騒ぐという感じはなく、お客さんもひとりで来ている人が多いので、ひとりでも行きやすい。もちろん人と行くのもそれはそれで楽しい。

 まとめると、

・好きなとき

・安い料金で

・ひとりでも

 行けるのがストリップ劇場。高いチケットを何か月も前に予約しなくていいのにクオリティの高いショーを、しかもいい席で観ることができるなんて! 最近では、少し時間が空くと香盤表(その週のメンバーと順番)とにらめっこし、今日はどこの劇場へ行けるかと考えてしまう。沼へ、ずぶずぶと…。