きっとあと150年くらいしたらなくなる結婚という制度

22日で婚姻届を出して1年。平和に過ごした。たぶん一人ではこの1年間を乗り越えられなかっただろう。ときどき出社すれば少し人と話すが、同居人(と文鳥)がほとんど唯一の話し相手になっている。

このあいだ、これから200年くらいかけて人類は肉食をやめていくのではないかという未来予想を聞いた。それなら婚姻制度が廃止されるか有名無実になるのはもう少し早いのではないか。

結婚しかも法律婚をしたいと考えたのは簡単に言えばそのほうが有利だから、とりあえず自分の人生のなかでは困難がより少なく済みそうだからというのが大きい。実際にしてみても、法的な場面にまで至らなくても、さまざまな場面で優遇されていると感じる。身構えることなく職場で話題にできるとか、緊急事態宣言下でも食事に行けるとか。制度自体がなくなるかこの優遇(あるいは結婚していない人や関係性の不遇)が解消されていくことがあるべき未来だとしても、現状である性別とある性別の対に制度が限定されているのはおかしいので同性婚が認められるべき、という議論も納得できる。

役所や銀行回りをしたり、医療保険に入ったり資産運用をはじめたり、MRワクチンを受けたり、マイナンバーカードまで申請して、どんどん国民化されていくのが自らの意思でも腹立たしい。しかし同居人には、突然かいずれか私が死んだとしても悲しみはほどほどに、ゲンドウのように世界を呪うことなく、権利のあるお金をちゃんともらって健やかにその先の生活をしていってほしいと思う。

1周年の記念に花瓶を買うと決めてどんなものがいいか探している。『後ハッピーマニア』を二人で読んだ(縁起が悪い)。