もうずっと我慢のウイーク
神奈川県知事から「GWは我慢のウイークです」と言われて1年が経った。もうずっと我慢している。徒歩と自転車で行ける距離で過ごした。
・空席のなかったカフェでコーヒーとワッフルだけ買って散歩しているうちに、川の流れる小さな公園を見つけた。子どもたちが群がって川に糸をぶら下げていた。スルメでザリガニ釣りをしているのだった。
・東京都慰霊堂・復興記念館に行った。関東大震災により横網町公園に避難した4万人のほとんどがその場で焼け死んだこと、22年後にそれよりも多くの人が東京大空襲で亡くなったこと、何度聞いてもあまりに痛ましい。首都の半分がほぼ壊滅、その後もあちこちに空襲を受けつつ戦争は5か月も終わらず、ついに長崎と広島に原爆を落とされる。焼け出された人はそのあいだどのような気持ちで過ごしていたのか。
・文鳥のケージを丸洗いした。きれいになってヒーターも外されたケージがいつもと違って見えたのか、文鳥は慌てていた。
・中国茶専門の喫茶店に行った。マッチングアプリで出会ったらしき男女の会話が聞こえてきて、微妙な距離感の探り合いに、なんとなく『あの子は貴族』を感じた。母の日の話題で、「うちの両親は本当に物欲というものがなくて」と男性の方が言っていた。
・Nintendo Switchのセールでぷよテト2とフィットボクシング2を買った。テトリスのプレイ動画など見ると複雑さが6ボールパズルの比ではなく、驚嘆する。いっぽう私はそもそも右と左がよくわかっていない。
読んだ本
↑あまりまとまって紹介されることのない中欧の近代史と文学を、言語、ユダヤ人、第二次大戦を大きなテーマに論じる本。とくに興味深いのはオーストリアの歴史意識で、第二次大戦中にはナチスを熱狂的に歓迎したにもかかわらず、戦後には「悪いのはナチスであり、オーストリアはその犠牲者である」という「犠牲者神話」が広まったという。その象徴がミュージカル映画『サウンド・オブ・ミュージック』。
↑いまさら読んだ! 声出して笑った!
↑『嫌われ松子の一生』を観て沈んだ心が安野モヨコの漫画を読んで晴れやかに。人や状況に振り回されてどんどん変わっていくのは同じでも、安野モヨコの描く主人公は肝が座っているというか、自分で歩いていこうとしているというか。『鼻下長紳士回顧録』は19世紀パリの娼館を舞台とし、テーマが物語を書くことなので、その意味でも19世紀文学のよう。
観た映画
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