救いのかぶと

気がついたら最後にブログを書いてから1年以上経っていた。マストドンに登録してそこに書こうと思った話が長く重くなりすぎるのでここに書くことにした。ちなみに買った家はその後は特にトラブルもなく快適に過ごしている。先日初めて管理組合の集会に出た。…

コロナ禍で都内に中古マンション買った記

タイトル通りの記録。 在宅勤務で家が狭い 家は帰って寝るだけの場所と思っていた1年半前。自分の転職を機に、多少狭くてもよいと駅から徒歩すぐの新築物件の最後の一部屋だった1DKを内見もせず借りた。8月に完成して引っ越し、しばらく不都合なく暮らしてい…

もうずっと我慢のウイーク

神奈川県知事から「GWは我慢のウイークです」と言われて1年が経った。もうずっと我慢している。徒歩と自転車で行ける距離で過ごした。 ・空席のなかったカフェでコーヒーとワッフルだけ買って散歩しているうちに、川の流れる小さな公園を見つけた。子どもた…

シアター上野と一条さゆり裁判:小沢昭一『本邦ストリップ考』

都内にあるストリップ劇場の一つ、シアター上野が摘発され、経営者や踊り子が逮捕されたという。 居合わせたお客さんのtwitterで知ってやきもきしている数日のうちに、ニュースで大々的に報じられた。どこまで本当か知らないが、朝日新聞(4/17)によれば警…

きっとあと150年くらいしたらなくなる結婚という制度

22日で婚姻届を出して1年。平和に過ごした。たぶん一人ではこの1年間を乗り越えられなかっただろう。ときどき出社すれば少し人と話すが、同居人(と文鳥)がほとんど唯一の話し相手になっている。 このあいだ、これから200年くらいかけて人類は肉食をやめて…

『あのこは貴族』と湧き出る地方の記憶

映画『あのこは貴族』を見た。細部まで丁寧に作られ、触発されて我が身のあれこれの経験が無限に思い出され、無限に語りたくなるような映画だった。 水原希子演じる美紀は、出身地のコミュニティに馴染めず大学進学を機に上京、紆余曲折を経て自立して生活し…

文鳥のヒミツ

文鳥界で話題沸騰の『文鳥のヒミツ』を読んだ。 文鳥のヒミツ 作者:海老沢 和荘,グラフィック社編集部 発売日: 2021/03/08 メディア: 単行本(ソフトカバー) 膝やももが衝撃の箇所にある、文鳥がぴょんぴょん跳びをするのをインコが見て真似する、夜に暗い…

父親へのプレゼントがネタ切れして久しい

父親が再雇用も終えて退職するというのでプレゼントを探している。 母親はまだなんとなく欲しいものがわかるが父親の欲しいものがわからない。これまでに定番はハンカチも靴下もお酒もコーヒーもお菓子もだいたいあげてしまった。両親は一軒家からマンション…

インターネットは遠きにありて思ふもの

マッチングアプリでメッセージを交換した人に「インターネットにいそう」と言われた。その人とは何度かやりとりをしたが結局会うことはなかった。 会ったこともない人への「インターネットにいそう」、悪口ではないかと思いつつ、たとえば『花束みたいな恋を…

コミケのない年、結婚して転職して引っ越し

お題「#この1年の変化 」 2020年は生活上の大きな変化が重なった年だった。生活しかすることがないが、生活にすることがあったので、ぐずぐずしつつも生き延びてきた。 結婚した 3月に結婚した。姓は私が変えた。自分がどう呼ばれようととくに気にならないが…

タダで髪を切ってくれた人が「歴11年 店長」に

もう4か月髪を切っていない。 10年以上前、はじめて上京したときは下北沢に住んでいた。下北沢駅前や渋谷駅井の頭線の改札でよく美容師さんに声をかけられ、かけられるままにカットモデルをしていた。 基本的にカットは無料、カラーやパーマも1000円くらいで…

二度と会えない推しにプリザーブドフラワーを

ストリップ劇場には花がある。 劇場前には各踊り子の出演やデビュー○周年、誕生日を祝うスタンド花が出ている。同じ踊り子を応援する客同士で協賛して出したものだ。お祝いごとのイベントではしばしば踊り子へのプレゼントの時間が設けられ、そこで渡された…

在宅ティータイムの充実に向けて

在宅勤務を乗り切るためにはお菓子と飲み物が不可欠だ。おいしいものの覚え書き。 フルーツアンドシーズンのフルーツサンド ボリューミーだけど罪悪感少なめのフルーツサンド。パイナップルとりんごを食べた。かわいい見た目に毎日食べたいやさしいおいしさ…

コロナで生活しかすることがなくなってiDeCoとNISAを始めた話

劇場へ行くことが激減し、人と会うこともなくなって久しく、生活しかすることがない。年末年始のころはもっとふさぎこんでいて何か気分の上がるものはないかと紅茶、シャワージェル、基礎化粧品など買い集め、もう当分なくならないくらいになってしまった。 …

6ボールパズルでやばいCPUに勝つ

「世界のアソビ大全」の6ボールパズルで「やばいCPU」に勝つ。

キャバレーという非日常、あるいは人とただ話すための場

文春オンラインに「白いばら」についての記事を載せてもらった。 bunshun.jp 同店が2018年に閉店したことを受け、その店で働いていた元同僚と3人でサークルを結成して同人誌を出した。経験も技術も持ち寄り、手前味噌ながらどれもそれぞれにいい本になった。…

10月と11月の食べたもの記

飲み会がなくなり同居人とご飯ばかり。どうしても会食の場合はコース料理を食べている。 門前仲町のフレンチ、L'Agréable Esprit de GAMIN。月替りのコース1種類のみ。量も多すぎず目にも楽しいコースでときどき行きたい。esprit-de-gamin.gorp.jp ジャック…

イルミナ創刊号編集後記③―既に差別のあるこの社会で

ストリップと社会と私を考えるZINE『イルミナ』創刊号の各コンテンツへの個人的な感想、ひとまず最後です。これまでの記事は以下の2つです。 usagisannn.hateblo.jp usagisannn.hateblo.jp 創刊号後半は編集部のあいださんと私(うさぎ)が自前で書いたもの…

イルミナ創刊号編集後記②―「踊り子へのラブレター」を中心に

ストリップと社会と私を考えるZINE『イルミナ』創刊号を、おもしろ同人誌バザール(11/1)と文学フリマ(11/22)で頒布しました。たいへんな状況ですが、会場まで来てくださった方、また委託など通販などでお求めくださった方、本当にありがとうございました…

イルミナ創刊号編集後記①―『女の子のためのためのストリップ劇場入門』とノーナレ「裸に泣く」

イルミナ創刊号の各記事を読んだ感想。

身体を観、心に触れる

『私たちのアツいストリップ活動! 踊り子とリボン編』(2019年2月発行)に載せた文章です。

発見が私を変えていく―菜央こりん『女の子のためのストリップ劇場入門』

『イブニング』で連載されていた菜央こりんさんの連載が単行本になった。 女の子のためのストリップ劇場入門 (イブニングKC) 作者:菜央こりん 発売日: 2020/07/20 メディア: コミック 連載も細切れには読んでいたが、単行本としてまとめて読むと、これはスト…

私たちのアツいストリップ活動! C96番外編 11日間皆勤記

MIKAさんは今年の5月で踊り子9周年を迎えた。この11日間、彼女はどんなステージを見せ、どんな景色を見るのだろうか。この機会に初めての皆勤をしようと決めた。

夢は既にかなっている

ストリップ劇場では、それぞれの踊り子が作り出す夢の世界に、私たち観客もあずかることができる。 ストリップのステージは、これまで繰り返し描かれてきた「理想の女性」を単になぞるものでも、あるいは単に観客の求めるものを見せるものでもない。観客の期…

ストリップ研究会『ストリップ芸大全』

ストリップについて調べ物をしてみようと思い、とりあえずAmazonで「ストリップ」と検索して出てくる本いくつかを買った。その一冊。 4つの章に分かれ、数々のストリップの芸が紹介される。

5月のこと(灘ジュンポラ館ラスト)

13年間この世界のトップに立ちつづけたある踊り子が、引退前、最後にこの劇場に乗る10日間。

安く、いつでも、ひとりでも

ほかの舞台、ショーを観るのも大好きだけど、どれもなかなか通うところまでいかなかった。それがいま劇場に通っているのはどうしてだろう? ステージの内容でなく、ストリップ劇場の通いやすさについて、他の舞台やショーと比べてみた。 1 料金が安い たいて…

栗橋記

年内で引退するという踊り子さんを追って、ライブシアター栗橋に行った。私にとっては初めてロック座以外の劇場だ。 劇場のウェブサイトには最寄り駅からの送迎があると書いてあったが、なんとなく気が引けて、東武線南栗橋駅から歩くことにした。とてもいい…

会いに行く

多くのストリップ劇場では、踊り子さんのステージの後にポラロイド撮影の時間がある。500円か1000円で踊り子さんの写真を撮れるというもの。これは、アイドルの握手会やチェキの撮影のような、コミュニケーションの時間になっている。

身体を観る

ストリップ劇場では基本的に、奥にふつうの舞台があり、そこから道がのびて円形のステージ(盆と呼ばれる)がある。客席は大きく分けて、盆を取り巻くように配置されるものと、遠目からステージ全体を眺めることのできるものがある。席によって見えるものは…